Good-Bye, SUBARU !

AQUA FEEL

北海道マツダの新春初売りに行って来ました

CX-5とアテンザにもう一度試乗…やっぱり甲乙つけがたい感じです

帰りに「カレンダー残っていますか?」と訊いてみたら、色々とくださいました

 


あと数日で新年になろうという時に「申込金をもらっていない」と言われた保証延長の件…じつはちゃ~んと請求書に盛り込まれていて支払っていました。つまりは二重取りされていたってわけです。嫁殿が家計簿に張り付けていた請求書をみて「もう払ってあったと思うんだけど、おかしいなぁ」と仰る…見ると確かに二重取り状態になってるし…。もう完全にブチ切れてしまいました…スバルにとって私は客じゃなくてカモってことですか。

そんな状況で新しい年を迎えたくないので、担当セールスに電話。向こうは「おかしいですねぇ、そんなことありますかねぇ…」みたいに言ってるが、こっちには同じ金額を二重請求した書類が残ってるわけですよ。開いた口が塞がらないというか、いくらこちらが普通に接しようとしても無駄だということがわかりました。電話口での私は相当イラッとしていたので、かなり語気が強かったと思います。そのくらいじゃないと言ってることが伝わらないんです。

その件が決定打となって、もはやスバルと付き合う気が完全に失せつつも、色々と思い悩みながら新年を迎えました。「こういうことは、よくある間違いとして納得すべきなんだろうか」とか、「こんなことでイライラしてしまう自分が大人気ないんだろうか」とか…なんでそんな思いで新年を迎えなければならないのか、とても嫌な気分の年の瀬になっていました。いろいろ考えた結果、「とりあえずマツダにもういちど出掛けてみよう」という訳でマツダの初売りに行ってみることにしました。マツダの対応は…スバルとは全然違ってました。

 

マツダのディーラーから帰ってきたら、スバルの担当セールスから電話。「二重受領のお金の件ですが、今月末には口座の方に振り込むそうです」と…。はぁ、そうですか…自分たちの不手際で顧客から二重取りしたお金は『ただちに』ではなく『一ヶ月後に』返金するそうです。スバルの対応マニュアルがどういうものか知りませんが、ディーラーの采配で『ただちに』返金しておいて、内部処理で一ヶ月後にディーラーの会計に戻せばいいんじゃないですかね…ホントに顧客を不愉快にさせるディーラーです。もしかすると一日でも早く私を顧客リストから外すために嫌がらせしてるんじゃないかって思えるほどです。

この冬一番の冷え込みの中、マツダのディーラーでは駐車場に車を入れたらセールス担当者が店舗の外まで出てきてくれて挨拶をしてくれましたよ。スバルでは誰も出てこないこともしょっちゅうだったのに…。たったこれだけの差でも、私には天地がひっくり返るほどの違いに感じられるんです。

マツダは試乗がてらお願いした現車査定も、新車見積もりも、本当に丁寧に対応してくれました。その間にも数名のお客さんがやって来ましたが、店舗の外でお迎え・見送りを欠かさない人たちには大変好感を覚えました(というか、ディーラーってそれが当たり前だと思っていました)。ノートPC相手に見積りをしてくれているセールス氏は今日が着任したばかりとのことで、たいそう御苦労されていました。その間も店長さん自ら私達の話し相手になってくださったり…単に買ってもらうための愛想じゃない感じです。すくなくとも私がマツダで過ごした時間で「えっ?」と思ったことは、受付嬢の愛想が良くないという一点だけですが、(仮にマツダ車を購入したとしても)受付嬢に車の事を頼むことはないので許容出来る範囲です。

嘘の付けない性分なので、値引き交渉でズルズル駆け引きをしたりするつもりもないし、どんなに気に入っても人が気に入らなければ買わないと、最初に伝えさせてもらいました。スバルが嫌になった理由もクルマがどうこうではなく、人がダメすぎるからという理由ですから…。相手が苦しくなるほどの値引き交渉とかもしたくないんです。そのぶん誠実なアフターケアをしてもらったほうが遥かにメリットがあると思います。「多少高くても、安心料としての価値を見いだせる」のならその金額にはゴチャゴチャ言わないのが私の流儀です。たぶん、そのほうが相手も気持ちよく付き合ってやろうという気になってくれるような気がします。

AQUA FEEL

スタイルと先進性で圧倒的な新型アテンザ。「マツダのフラッグシップ」というのも、所有欲を長く満たしてくれそうです。私の知人に物を買うときに「この店でいっちゃん(一番)良い物をくれ!」という人間がいます。私はそういうものの買い方はしませんが、やはり「もうこの上はない」というのは心地良いですからね…。FFですから雪の坂道やミラーバーンの交差点ではトラクションコントロールが利きながらでもズルズルっと前輪が滑ってしまうのが、難点といえば難点ですかね。現車の前は5年間ホンダのFFに乗っていて「雪道が怖い」と感じたことはなかったので、コツさえ掴めば問題ないレベルかなという感じです。そもそも周りを見渡せば殆どがFFですから、冬場に自分だけ信号ダッシュができても、上り坂で車速が落ちなくても、あまりその恩恵には預かれないですし…。

あとは、セダンゆえにトランクルームの荷物固定性が考えられていない点ですね。安定性の悪いものをトランクに放り込んでおくと、カーブのたびに「ガタゴト」と音が聞こえてくるのはちょっとねぇ…。これは百均の「すべらないシート」でなんとかなるんでしょうかね…ちょっと気になります。

このクルマには、まだ国産車メーカーがみんな元気だった頃の香りを感じてしまいます。ウン十年前、クルマに乗ることが楽しくて仕方がなかった頃へと引き戻してくれそうな…そんなワクワクする感じがたまりません。アテンザなら、あの頃のように、愛犬を連れて色んな場所へドライブに行きたくなりそうな気がします。

 

AQUA FEEL

当初はまったく眼中になかったCX-5ですが、試乗してみたらまんまとマツダの術中におちてしまいました。室内に漏れてくるディーゼル特有のエンジンノイズは、アテンザよりも気になりません。アイポイントが高いので、除雪でできた雪山で交差点の見通しが悪くなる雪国では圧倒的に楽です。そのアイポイントの高さは、運転姿勢の自然さと相まって疲れ知らずのようにも感じます。(ただこれは試乗が20分ほどですから、3時間4時間というレベルになると、やはりセダンのほうが楽なのかも知れません)

不満点はほとんどなくて、車両追尾型のオートクルーズがないことと、センターコンソールの液晶表示がうるささを感じさせるオレンジ色ということくらいです。

 

ずーっと抑えてきたスバルに対する不満が年末年始に逆撫でされるように爆発しましたから、私自身は金輪際スバルのクルマには乗るつもりはありません。さらに言えば、一日でも早くスバル車から降りたいと思っています。ところがアテンザにしろCX-5にしろ、今発注をかけても早くて4月末という納車…暫くはスバルと付き合わなければなりません。ほんとうにこんなに嫌な気分にさせられらディーラーは初めてです。今から思えば、よくぞ5年間も我慢して付き合ったと思います。それもこれもWRX STiへの愛情があったからなのですが、それすら冷ましてしまった客を馬鹿にしたかのような対応でした。

マツダでも「どうしようもないディーラー」というのもあるでしょうが、少なくとも私が足を運んだディーラーは平均以上ではないかと思います(スバルが悪すぎたので、余計にマツダが良く感じた可能性もありますが…)。

明日にはハンコを持って最終交渉の予定です…買うかどうかは結構悩むのですが、決めてしまえば一気呵成です。ある程度私が納得できる数字を出してくれたら、気持ち良くハンコを押して帰ってきます。それでスバルのお陰で最低な気分で過ごすことになった年末年始を相殺です。きっと来年の年越しは「マツダにして良かったなぁ」と思っていることでしょう。

さて…アテンザかCX-5か…判子を押す直前まで悩みそうです。嫁はどうやら私の性格上、「先進安全機能が全部入りで、しかも最上級車というアテンザで決めてくるに違いない」と考えているようです。マツダの店長いわく、「どちらを選ぶか迷うということは、きっとどちらを選んでも不満は出ると思いますよ」と。言い得て妙です。アテンザを買えば「やっぱりアイポイントが高くて四駆のほうが楽だったかなぁ」と思うでしょうし、CX-5を買えば「やっぱりマツダの社運をかけたフラッグシップのほうが良かったかもなぁ」と思うでしょう。

いずれにしろ、マツダの言う「Zoom,Zoom」を享受できるのは間違いない2台です。クルマに求めるのは「移動手段」だけではなく、「乗る楽しさ」を求めてしまう世代なので、まったくテイストの違う2車種で悩んでしまいます。

“Good-Bye, SUBARU !” への8件の返信

  1. 北海道だとアイポイントが高いのは結構メリットですよ。
    地吹雪とか雪山からの視界など、たまに家内のフィットに乗ると怖く感じる事があります。
    CX-5なら、羨ましい。。。 私もハイエースレジアスに乗ってますけど、ディーゼルは、良いですよ。まず燃料費が安い。トルクフルだから、北海道には合ってるのかも?ただ私のハイエースは、バッテリー2個積みなんですよね~。ディーゼルだからでしょうか?交換が2個同時にですから、4万円くらいの出費は痛い!

    1. アイポインが高いことの優位性は、雪国暮らしの車乗りなら誰でも理解できてますよねぇ。ところが、それを圧してまでも「乗ってみたい」という欲求に駆られてしまうのが新型アテンザな訳です。試乗したら一発でやられてしまいました。
      それで決めようとすると、「いまSUVに乗っておかないと、次の買い替えの年齢を考えると、最後のチャンスかもしれないよ」という悪魔の囁きが…(^_^;)
      まったくテイストの異なる2台なのに悩んでしまうほど、自分にとってはどちらも魅力的な良いクルマってことですすね。

      それにしても、レジアスとフィットじゃ余りにもアイポイントの差が…(笑)
      都会でもレジアスで不自由がないということなので、アテンザの大きさでも行けそうな気がしてきました。

  2. スポーツタイプがお好きでしたね。失礼致しました。私は、北海道に移り住んで見て、アイポイント重視になりました。スバルは衝突性能でも素晴らしいデータを記録してますけど、私もちょっとあのメーカーの姿勢には閉口してしまった一人です。死にそうなハメになったのに、スタッフが笑ってたのが、今でもムカつきます。

    1. 生まれも育ちも北海道なので、旭川時代に毎週末猛吹雪の峠を超えての出張も苦じゃなかったですが…さすがにこの年になると「ゆったり安全に、でも少しはスポーティ感も」と欲張りになって来ました。アイポイントはやはり高いほうが楽なのは間違いないですね。それでも私は今日、アテンザで印鑑押してきましたけど…(汗)
      北海道スバルって、なんか良い話を聞かないですね。本社で設計や製造に関わっている人たちはとても真摯な車好きなんだと思いますが、売る人たちがああでは気の毒な気もします。
      マツダさんは社長が変わってから本気でユーザー寄りに舵を切ろうと努力しているように感じました。とりあえず今回は本当に気持ちよく判子押して帰って来ました…(^^)

  3. マツダって日本のメーカーの中で唯一、欧州車感覚にて車を作る会社だと思います。ディーゼルに着目した点もVWやAudiにも通じるところがありますよね。北海道ならディーゼルは合ってると思います。
    無理矢理、電気自動車に舵を切らないのがマツダらしくて好きです。北海道では電気自動車はまだ厳しいかな?この寒さだとバッテリーが大変でしょう。

    1. 急に「マツダに乗ろう!」と考えたので余り知識はないのですが、広島で製造して海外へ輸出するという姿勢を守ろうとしているみたいですね。製造部門の人がAudiとBMWを買って、それらに負けない車を作ろうとした結果がアテンザだという、まことしやかな噂があるみたいです(笑)。たくさん売れて会社が順調に再生してくれることを願わずにはおられません。

      国内生産にこだわる関係で、納車は4月か5月…バックオーダーがマツダの目論見を遥かに上回っているみたいです。職場の長には「なんでお前はそういうマイナーなメーカー車ばっかり選ぶの?」と不思議がられましたけど、トヨタ・日産・ホンダには乗りたいクルマがないので仕方がありません。いまやデザインだけならマツダがとても頑張っている気がしますし、自分の好みにも合っています。

  4. CX-5、発表前から気になっていました。燃費が良いRV車ってのが魅力でした。
    結局、燃費の悪いヤツを買ってしまいましたが・・・
    マツダはデザイン嫌いではありませんが、全車種同じ顔に見えるのが不満と言えば不満かな?
    乗り心地等は全く分かりませんが、かなり売れているみたいですね。
    走ってる車も結構見かけます。
    MPVも少し考えた時期がありました。
    3列シートのミニバンでは結構良い感じだと思いました。

    1. CX-5はアテンザと一緒に計3度も試乗させてもらいました(時間は短かったですけど)。
      最後の判子を押す直前まで試乗して、それでもなお迷ったり…(苦笑)
      最終的に「マツダの技術を全部投入しました」というアテンザを選びました。私は長距離を走ることが少ないので(現車も前車も、5年で1.5万キロ)、燃費で購入費を相殺することは難しいかもしれませんが、「この車なら遠出したくなるよなぁ」と思えました。もともと車好きなのに距離を乗らなかったのは、仕事のせいなのか車のせいなのか…マツダのクルマには訳の分からない「楽しさ」を感じたので買っちゃいました。
      自分の年齢を考えると、新車に乗り換えるのもあと1~2回だろうな…というわけで、ちょっと高かったですがアテンザを選んでみました。スポーツカーでビュンビュンというより、ゆったり疲れず遠くまで乗れることが最優先になってしまいました…もう完全にオッサンです(汗)

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